“唐更紗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうさらさ66.7%
たうざらさ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源右衛門に注意されて、忠三郎はその一軸を一応あらためた上で、唐桟とうざんの大風呂敷につつんだ。軸は古渡こわたりの唐更紗とうさらさにつつんで桐の箱に納めてあるのを、更にその上から風呂敷に包んだのである。
半七捕物帳:27 化け銀杏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その室には小さな書棚が、右の方の壁のところに置いてあって、それにくっ附けて、赤や紫で、しつっこい、ごちゃごちゃした模様の唐更紗とうさらさの机掛けがかかった、中ぐらいな大きさの机が置いてある。
北国の人 (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
ふすまのすこしきたるあひよりそつとりて大座敷へいで、(中略)唐更紗たうざらさ暖簾のれんあげて、長四畳ながよでふを過ぎ、一だんたかき小座敷あつて、有明ありあけの火明らかに
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)