“インドさらさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
印度更紗87.5%
印度綆紗12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現に寝室の一方に張った、印度更紗インドさらさの幕を引くと、その中は想像も及ばぬ衣裳の宝庫で、絹と毛皮と、そして高貴なレースの大量が、貧乏人の肝を冷させるのです。
笑う悪魔 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
それに犬の男根のような若芽の護謨ゴム苗や、浅緑の三尺バナナや、青くて柔かな豆の葉や、深い緑のトマトの葉、褐色の鳳梨パイナップルやが、朱紅色の土の上に、まるで印度更紗インドさらさのように
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
真中には印度綆紗インドさらさをかけた長方形の紫檀したんテーブルがあって、その左右にはそれぞれ三脚の椅子いすが置いてあった。テーブルのむこうには燦然さんぜんとした六枚折の金屏きんびょう。壁には宝玉ほうぎょくが塗り込んであった。
藤の瓔珞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)