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『藤の瓔珞』
ふりがな文庫
『
藤の瓔珞
(
ふじのやぐら
)
』
憲一は裏庭づたいに林の方へ歩いて往った。そこは栃木県の某温泉場で、下には澄みきったK川の流れがあって、対岸にそそりたった山やまの緑をひたしていた。松杉楢などの疎に生えた林の中には、落ちかかった斜陽が微な光を投げていた。そこには躑躅が咲き残り …
著者
田中貢太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約13分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
意
(
いみ
)
瓔珞
(
やぐら
)
容
(
ふう
)
端
(
はず
)
己
(
じぶん
)
後
(
うしろ
)
朱
(
しゅ
)
疎
(
まばら
)
縁
(
へり
)
喫
(
く
)
揮
(
ふ
)
微
(
かすか
)
満
(
みた
)
溜
(
た
)
紅
(
べに
)
酌
(
しゃく
)
縫
(
ぬ
)
肴
(
さかな
)
花房
(
はなぶさ
)
胡蝶
(
こちょう
)
腐朽
(
ふきゅう
)
眩
(
まぶ
)
縁
(
ふち
)
紫檀
(
したん
)
素性
(
すじょう
)
紅紫
(
こうし
)
穿
(
は
)
碧
(
あお
)
硬
(
こわ
)
香気
(
こうき
)
覗
(
のぞ
)
主翁
(
ていしゅ
)
障子
(
しょうじ
)
開
(
あ
)
金屏
(
きんびょう
)
酒肴
(
しゅこう
)
躑躅
(
つつじ
)
跟
(
つ
)
起
(
た
)
貴郎
(
あなた
)
詞
(
ことば
)
茅
(
かや
)
裾
(
すそ
)
表
(
おもて
)
蝶
(
ちょう
)
蔓
(
つる
)
蒼
(
あお
)
葺
(
ふ
)
莞
(
にっ
)
草履
(
ぞうり
)
草原
(
くさはら
)
壮
(
わか
)
拓殖
(
たくしょく
)
打
(
ぶ
)
後
(
あと
)
彼
(
か
)
室
(
へや
)
宝玉
(
ほうぎょく
)
嫩葉
(
わかば
)
姝
(
きれい
)
天神
(
てんじん
)
斜陽
(
ゆうひ
)
執
(
と
)
囀
(
さえず
)
卓
(
テーブル
)
円竹
(
まるたけ
)
俯向
(
うつむ
)
伴
(
つ
)
仮山
(
つきやま
)
人声
(
ひとごえ
)
洋髪
(
ようはつ
)
皐月
(
さつき
)
白
(
しろ
)
瓶
(
びん
)
瓦
(
かわら
)
玉椿
(
たまつばき
)
燦然
(
さんぜん
)
炭屋
(
すみや
)
澄
(
す
)
湛
(
たた
)
盃
(
さかずき
)
注
(
つ
)
泉水
(
せんすい
)
構
(
かま
)
楢
(
なら
)
椅子
(
いす
)
松
(
まつ
)
杉
(
すぎ
)
朽
(
く
)