“腐朽”の読み方と例文
読み方割合
ふきゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは、聞きつたえた町の信心家が、いつとはなく踏みならしたお詣りの通い路で、地境の柵のやぶれも、やしきでは、塞(ふさ)ぐことなく、自然の腐朽(ふきゅう)にまかせてある。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふと見ると、そこに山小屋か何かの腐朽(ふきゅう)したような茅(かや)や小枝の朽(く)ちたのが一かたまりになっていた。
藤の瓔珞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
これを理想という短い尺度から矛盾と執(と)るなら、この矛盾は双刃(もろは)の剣で、腐朽(ふきゅう)の常套(じょうとう)を斬り、固着の錆苔を剥ぎます。未解決や未完成を恐れて何で解決や完成に旅立たれましょうか。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)