“斜陽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうひ60.0%
しゃよう20.0%
はすび20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斜陽ゆうひに影をこしらえて吹いてくる西風が、緑のせた草の葉をばらばらと吹き靡かせ、それから黄沙を掻きまぜて灰のような煙を立てた。
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ボオトの場景が最後ラストかざり、ていれば、撮影さつえいされた覚えもある荒川あらかわ放水路、あししげみも、川面かわもさざなみも、すべて強烈きょうれつ斜陽しゃようの逆光線に、かがやいているなかを、エイト・オアス・シェルの影画シルエット
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
丁度雲間から現われた斜陽はすびを真正面に浴びて、儂のレンズの底にハッキリと映じたが、彼は飛行帽も眼鏡もかなぐり捨てて、片手をむなしく顔前がんぜんにうち振り
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)