“斜視”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やぶにらみ55.6%
すがめ33.3%
やぶ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斜視やぶにらみで色の浅黒い男であつた。何事にでも知つたか振りをする男で、凡ての事に議論のある男であつた。
四十近い年配で、黒のインバネスを着てゐた、目をシヨボシヨボ斜視すがめのやうにつかふ癖のある、童顏の大きな男であつた。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
「子供ははァ背におぶっとる事ですよ。背からおろしといたばかしで、むすめもなくなっただァ」と云いかけて、斜視やぶの眼から涙をこぼして、さめ/″\泣き入るが癖である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)