斜視やぶにらみ)” の例文
斜視やぶにらみで色の浅黒い男であつた。何事にでも知つたか振りをする男で、凡ての事に議論のある男であつた。
背の低い頭の禿げた無格好な身体、すっきりしない鼻、大きな眼鏡の後ろから斜視やぶにらみする大きな眼、荒いまっ黒なもじゃもじゃしたひげに埋まってる顔、毛深い手、長い腕、短い曲がった足
それッてえのがおれのちゃんは斜視やぶにらみだったし金兵衛さんは、なあ金太
長屋天一坊 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
真直に見て歩く女には、斜視やぶにらみと鼻の低いのとがあるものだ。
斜視やぶにらみの大男——油じんだ浅黄の仕事服。
あの顔あの声 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
かう云つて凄い位ゐ眼瞼から飛び出して居る斜視やぶにらみで大眼玉の由公が栄一を睨みつけた。