トップ
>
『あの顔あの声』
ふりがな文庫
『
あの顔あの声
(
あのかおあのこえ
)
』
門司から基隆まで 勿論船の上である。Tと名乗る男——彰化で料理屋を営んでゐる男——口髭を生やしてゐる男。 「こんなに静かなことは珍らしいです」 それはまた、両蓋の金時計を幾度も出して見る男——用が無くても船員に話しかける男——誰にでも飯が食 …
著者
岸田国士
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「文芸春秋 第二年第十一号」1924(大正13)年4月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
故郷
(
くに
)
海防
(
ハイフオン
)
斜視
(
やぶにらみ
)
西貢
(
サイゴン
)