“西貢”の読み方と例文
読み方割合
サイゴン100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
輪廻りんねとか応報おうほうとかむずかしいことをながながと書いたすえ、つらつら観法かんぽうするところ、お前は何日に西貢サイゴンへ着くが、その翌日こういうことがある。
予言 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
フランスの船は、海防ハイフォンとか西貢サイゴンとかの、仏領交趾支那の港に寄る。そして、そこからまた、満期になったフランスの下士官どもや兵隊が大勢乗った。
日本脱出記 (新字新仮名) / 大杉栄(著)
おい、もう空だぜ、この罎は……、台湾、上海、西貢サイゴン、新嘉坡……それと、ここにもう今年で七年……。好きなことは何でもやつて来たが、やつたことは好きなことばかりぢやない。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)