“影画”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かげえ80.0%
シルエット20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
電車をこっちからかして見ると、乗客がまるで障子しょうじに映る影画かげえのように、はっきり一人ひとり一人見分けられるんです。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この時もそれが遠くから、だんだんこちらへ近づいて来ると、出窓に面した廊下には、四十格好がっこうの女中が一人、紅茶の道具を運びながら、影画かげえのように通りかかった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ボオトの場景が最後ラストかざり、ていれば、撮影さつえいされた覚えもある荒川あらかわ放水路、あししげみも、川面かわもさざなみも、すべて強烈きょうれつ斜陽しゃようの逆光線に、かがやいているなかを、エイト・オアス・シェルの影画シルエット
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)