“死人花”の読み方と例文
読み方割合
しびとばな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが邦の毒草「しびとばな」も花時葉なく墳墓辺に多くある故死人花しびとばなというて人家にうるを忌む(『和漢三才図会』九二)というが
そして夜蘭軒の詩をけみして、又此花に逢つたのである。石蒜は和名したまがり、死人花しびとばな、幽霊花等の方言があつて、邦人に忌まれてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
この花は、死人花しびとばな地獄花じごくばなとも云って軽蔑されていたが、それは日本人の完成的趣味に合わないためであっただろう。
曼珠沙華 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)