トップ
>
死人花
>
しびとばな
ふりがな文庫
“
死人花
(
しびとばな
)” の例文
わが邦の毒草「しびとばな」も花時葉なく墳墓辺に多くある故
死人花
(
しびとばな
)
というて人家に
種
(
う
)
うるを忌む(『和漢三才図会』九二)というが
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
そして夜蘭軒の詩を
閲
(
けみ
)
して、又此花に逢つたのである。石蒜は和名したまがり、
死人花
(
しびとばな
)
、幽霊花等の方言があつて、邦人に忌まれてゐる。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
この花は、
死人花
(
しびとばな
)
、
地獄花
(
じごくばな
)
とも云って軽蔑されていたが、それは日本人の完成的趣味に合わないためであっただろう。
曼珠沙華
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
と、五六
間
(
けん
)
手前
(
てまへ
)
から
叱
(
しか
)
り付けた。
唖者
(
をし
)
の
子等
(
こら
)
は人の
気勢
(
けはひ
)
に
駭
(
おどろ
)
いて、手に手に
紅
(
あか
)
い
死人花
(
しびとばな
)
を持つた
儘
(
まヽ
)
畑
(
はたけ
)
を
横切
(
よこぎ
)
つて、半町も無い
鹿
(
しヽ
)
ヶ
谷
(
たに
)
の盲唖院へ駆けて帰つた
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
そして石蒜は和名したまがり、
死人花
(
しびとばな
)
、幽霊花の方言があって、邦人に
忌
(
い
)
まれている。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
▼ もっと見る
彼岸花、
天蓋花
(
てんがいばな
)
、
死人花
(
しびとばな
)
、幽霊花、狐花などという、あまり好ましくない和名が民間に行われている
故以
(
ゆえん
)
であろう。その中で穏かなのは彼岸花というのだけである。それとても
抹香臭
(
まっこうくさ
)
い。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
“死人”で始まる語句
死人
死人焼
死人箱
死人色
死人之事