“抹香臭”の読み方と例文
読み方割合
まっこうくさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「仏屋善右衛門は面白いね。抹香臭まっこうくさい商売に能く調和している。それに仏具屋町が有難い」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
まるで、明るみの中を歩くように、雑多にころがっている、仏具や、金仏の間を、巧みに趾先あしさきさぐりに通り抜けて、近づいたのが、須弥壇しゅみだんの前——抹香臭まっこうくささ、かび臭さが鼻をつ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
彼岸花、天蓋花てんがいばな死人花しびとばな、幽霊花、狐花などという、あまり好ましくない和名が民間に行われている故以ゆえんであろう。その中で穏かなのは彼岸花というのだけである。それとても抹香臭まっこうくさい。