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抹香臭
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まっこうくさ
ふりがな文庫
“
抹香臭
(
まっこうくさ
)” の例文
「仏屋善右衛門は面白いね。
抹香臭
(
まっこうくさ
)
い商売に能く調和している。それに仏具屋町が有難い」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
まるで、明るみの中を歩くように、雑多にころがっている、仏具や、金仏の間を、巧みに
趾先
(
あしさき
)
さぐりに通り抜けて、近づいたのが、
須弥壇
(
しゅみだん
)
の前——
抹香臭
(
まっこうくさ
)
さ、かび臭さが鼻を
撲
(
う
)
つ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
彼岸花、
天蓋花
(
てんがいばな
)
、
死人花
(
しびとばな
)
、幽霊花、狐花などという、あまり好ましくない和名が民間に行われている
故以
(
ゆえん
)
であろう。その中で穏かなのは彼岸花というのだけである。それとても
抹香臭
(
まっこうくさ
)
い。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
従来寺院のものであった聖譚曲——聖書の中の
事蹟
(
じせき
)
を音楽として、背景も
扮装
(
ふんそう
)
も用いずに、
地味
(
じみ
)
に
抹香臭
(
まっこうくさ
)
く歌われた「聖譚曲」を、社会とお宗旨関係者の反対を押し切って劇場に持ち来り
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
抹
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
香
常用漢字
小4
部首:⾹
9画
臭
常用漢字
中学
部首:⾃
9画
“抹香”で始まる語句
抹香
抹香鯨
抹香弄