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横
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よこぎ
ふりがな文庫
“
横
(
よこぎ
)” の例文
霧は林を
掠
(
かす
)
めて飛び、道を
横
(
よこぎ
)
つて又た林に入り、
真紅
(
しんく
)
に染つた木の葉は枝を離れて二片三片馬車を追ふて舞ふ。
御者
(
ぎよしや
)
は
一鞭
(
いちべん
)
強く加へて
空知川の岸辺
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
日光へでも行くらしい、
男女
(
おとこおんな
)
の外国人の
綺麗
(
きれい
)
な姿が、彼等の前を
横
(
よこぎ
)
って行ったとき、お島は男に別れる自分の寂しさを
蹴散
(
けちら
)
すように、そう云って、嘆美の声を放った。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
田の
畔
(
くろ
)
を越えて、丘の上を抜けて、谷川の流を
横
(
よこぎ
)
つて、前から、後から、右から、左から、其方向に向つて走り行く人の群、それが丁度大海に集るごとく、鎮守の森の陰の路へと進んで来るので
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
「白い帆が山影を
横
(
よこぎ
)
って、岸に近づいて来る。三本の帆柱の左右は知らぬ、中なる上に
春風
(
しゅんぷう
)
を受けて
棚
(
たな
)
曳
(
び
)
くは、赤だ、赤だクララの舟だ」……舟は油の如く
平
(
たいら
)
なる海を滑って難なく岸に近づいて来る。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
黝
(
くろず
)
んだ土や、
蒼々
(
あおあお
)
した水や広々した雑木林——関東平野を北へ北へと
横
(
よこぎ
)
って行く汽車が、山へさしかかるに連れて、お島の心には、旅の哀愁が少しずつ
沁
(
しみ
)
ひろがって来た。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
此處
(
こゝ
)
は
谷間
(
たにま
)
に
據
(
よ
)
る一
小村
(
せうそん
)
で
急斜面
(
きふしやめん
)
は
茅屋
(
くさや
)
が
段
(
だん
)
を
作
(
つく
)
つて
叢
(
むらが
)
つて
居
(
ゐ
)
るらしい、
車
(
くるま
)
を
出
(
で
)
て
見
(
み
)
ないから
能
(
よ
)
くは
解
(
わか
)
らないが
漁村
(
ぎよそん
)
の
小
(
せう
)
なる
者
(
もの
)
、
蜜柑
(
みかん
)
が
山
(
やま
)
の
産物
(
さんぶつ
)
らしい。
人車
(
じんしや
)
の
軌道
(
きだう
)
は
村
(
むら
)
の
上端
(
じやうたん
)
を
横
(
よこぎ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
“横”の意味
《名詞》
(よこ)左右の方向。水平の方向。
(よこ)東西の方向。
(よこ)側面。
(よこ)傍ら。
(よこ)同列の関係。
(出典:Wiktionary)
“横(縦と横)”の解説
縦(たて)は主に垂直や前後の方向を、横(よこ)は主に水平や左右の方向を指す語である。
縦と横は対義語である。
(出典:Wikipedia)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
“横”を含む語句
横面
横顔
横臥
横川
横町
横腹
横倒
縦横
横着
横道
横行
横頬
横合
横手
横綴
横仆
横啣
横笛
横道者
横浜
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