“横綴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よことじ50.0%
よことぢ33.3%
よこつづ8.3%
よこと8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……又膝栗毛で下司げすばる、と思召おぼしめしも恥かしいが、こんな場合には絵言葉まきものや、哲理、科学の横綴よことじでは間に合わない。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
堺屋出入りの諸屋敷の分は一切あつめて横綴よことぢの厚い一冊に書き止めてあるのであるから、小幡といふ名を一々拾ひ出して行くだけでも其面倒は容易でなかつた。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
お品は風呂敷を解くと、半紙横綴よこつづり十枚ばかりのを出して、極り悪そうに平次の前に押やります。
すると、捜索隊の一人が、山の古宮ふるみやの境内の青萱の中から拾ったとて、美濃みの横綴よことじの手帳を持って来た。云うまでもなくそれは直芳の物で、途中の風景その他が写し取ってあった。
壁の眼の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)