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横過
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よこぎ
ふりがな文庫
“
横過
(
よこぎ
)” の例文
そうしてまた
慄
(
ぞっ
)
としたのです。私もKの歩いた
路
(
みち
)
を、Kと同じように
辿
(
たど
)
っているのだという
予覚
(
よかく
)
が、折々風のように私の胸を
横過
(
よこぎ
)
り始めたからです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その
藪
(
やぶ
)
から時鳥が駒形の方へ飛んで来て上野の森の方へ雲をば
横過
(
よこぎ
)
って
啼
(
な
)
いて行ったもの……句の解釈は別段だけれども、実地には時鳥のよく鳴いた所です。
幕末維新懐古談:12 名高かった店などの印象
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
思はず銀之助はそこを飛出した。玄関を
横過
(
よこぎ
)
つて、長い廊下を通ると、肩掛に
紫頭巾
(
むらさきづきん
)
、帰り仕度の女生徒、あそこにも、こゝにも、丑松の噂を始めて、家路に向ふことを忘れたかのやう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
過
常用漢字
小5
部首:⾡
12画
“横”で始まる語句
横
横町
横柄
横面
横着
横浜
横合
横川
横臥
横腹