“長身”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうしん40.0%
ながみ20.0%
のっぽ20.0%
のつぽ10.0%
せたか10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
電気学会長である帝大工学部長の川山博士の白頭はくとうや、珍らしく背広を着用に及んでいる白皙はくせき長身ちょうしんの海軍技術本部長の蓑浦みのうら中将や
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
自分は長身ながみの見物と洒落しゃれのめそうとしてみたかも知れないが、やっぱりキザなのは、それらの挙動の間、少しも眼を開かないのです。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
なるほど恐ろしい長身のっぽである。椅子いすに掛けて突ン出しているその両脚は人の二倍もありそうだ。面も馬面うまづらであり、紫ばンだ疣々いぼいぼだらけな皮膚に黄色いヒゲが唇の辺を巻いている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
例の長身のつぽの勇士が、驚愕のあまり天井へ跳ねあがつて、横梁よこぎを頭で小突き上げたため、棚板が外れて、ガラガラつと物凄い音を立てざま、祭司の息子が地面したへ転げ落ちてきた。
痩せぎすで長身せたかくて色が白くて、月代さかやきが青くて冴え冴えとしていて、眼に云われぬ愛嬌があって、延びやかに高くて端麗な鼻梁に、一つの黒子ほくろを特色的に付けて、黒絽の単衣ひとえを着流しに着て
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)