“上身長”の読み方と例文
読み方割合
うわぜい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上身長うわぜいがあって肥えている。そう云う女が土塀に添って、一人で立っている姿が見えた。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
南部集五郎だ、年の頃は二十七、八、あから顔で大兵肥満、上身長うわぜいがあって立派である。眉太く、眼はつぶら、鼻梁長く、口は大きい。眉の間に二本の縦皺、これがあるために陰険に見える。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そういう露路を背後うしろにして、露路口に立っている碩寿翁の姿は、その長い髯に、頑丈な肩に、秀れた上身長うわぜいに、老将軍らしい顔に、青白い月光を真っ向に浴びて、茶人とか好奇家こうずかとか大名の隠居とか
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)