“せたか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
背高66.7%
長身33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
背高せたかく顔の長いやさしそうな老人ろうじんだ。いまおくの、一枚開いた障子しょうじのこかげに、つくえの上にそろばんをおいて、帳面ちょうめんを見ながら、パチパチとたまをはじいてる。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
とき濠端ほりばたかけつけたは、もつぺととなへる裁着たつゝけやうの股引もゝひき穿いた六十むそじあまりの背高せたか老爺おやぢで、こしからしたは、身躰からだふたつあるかとおもふ、おほき麻袋あさぶくろげたのを、あし一所いつしよばして
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
痩せぎすで長身せたかくて色が白くて、月代さかやきが青くて冴え冴えとしていて、眼に云われぬ愛嬌があって、延びやかに高くて端麗な鼻梁に、一つの黒子ほくろを特色的に付けて、黒絽の単衣ひとえを着流しに着て
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)