“ちょうしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寵臣45.9%
朝臣13.5%
長身10.8%
澄心8.1%
張信2.7%
張津2.7%
朝真2.7%
腸心2.7%
趙岑2.7%
長針2.7%
髫齓2.7%
齠齔2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は前将軍の死後五月を経ざるに、その寵臣ちょうしん林肥後守、水野美濃守、美濃部筑前守、中野碩翁せきおう等を宮廷より一掃し去れり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
卅年も昔、——天平八年厳命がくだって、何事も命令のはかばかしく行われぬのは、朝臣ちょうしんが先って行わぬからである。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
鶴髪かくはつ白髯はくぜん長身ちょうしん痩躯そうく、眼に不思議な光を宿し、唇に苦笑を漂わせた、神々しくもあれば凄くもある、一人の老人が立っていた。
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それほど魚釣つりが好きなのかというと、勿論好きなことも好きなのだが、先生に言わせると、釣りは魚を得るのが目的ではなく、ひとつの澄心ちょうしんの修業だとある。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
すなわち三丰のりし所の武当ぶとう 大和山たいかざんかんを営み、えきする三十万、ついやす百万、工部侍郎こうぶじろう郭𤧫かくつい隆平侯りゅうへいこう張信ちょうしん、事に当りしという。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
北平都指揮としき張信ちょうしんというものゝ、燕王の信任するところとなるを利し、密勅を下して、急に燕王をとらえしむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
むかし南陽の張津ちょうしんは、交州の太守となりながら、漢朝の法度はっとを用いず、聖訓をみな捨ててしまった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孔明のむすめは雲に乗って天に上った。それが葛女祠かつじょしとして祭られたものだ。「朝真ちょうしん観記記事」
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お蔭で、久しぶりに、腸心ちょうしんを洗って飲むような気がする」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
華雄は再拝して退き、李粛りしゅく胡軫こしん趙岑ちょうしんの三名を副将として選抜し、威風堂々と、その日に、汜水関へと進発して行った。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さしわたし五、六メートルもある巨大な文字ばんが、前、右、左と、三方にあって、それぞれ、長針ちょうしんと短針が、回っているのです。
塔上の奇術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あたかも百二十一代の至尊の御名を暗誦せずとも、誰も彼も皇室を敬するを忘れず、皇族の芳体をにらめば眼が潰るると心得て、五歳の髫齓ちょうしんも不敬を行なわぬに同じ。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
わたくしは齠齔ちょうしんのころ、その時代の習慣によって、はやく既に『大学』の素読そどくを教えられた。成人の後は儒者の文と詩とをしょうすることをたのしみとなした。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)