“あそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アソ
語句割合
86.7%
阿蘇4.8%
2.1%
安蘇1.6%
阿曾1.1%
朝臣0.9%
0.5%
0.5%
安素0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
遊戯0.2%
遊興0.2%
遊躍0.2%
阿曽0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御酒ごしゆをめしあがつたからとてこゝろよくくおひになるのではなく、いつもあをざめたかほあそばして、何時いつ額際ひたひぎはあをすぢあらはれてりました。
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
また、浜の手方面の阿蘇あそノ大宮司一族の軍も、箱崎方面へと一散になだれ立ち、なお、とどまる所なく太宰府の方へ落ちて行った。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三丰かつて武当のしょ巌壑がんがくあそび、このやま異日必ずおおいおこらんといいしもの、実となってこゝに現じたる也。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それ故に神になって後も、この作物はお好みなされぬというのであります。(安蘇あそ史。栃木県安蘇郡旗川村小中)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
阿曾あそ弾正だんじょう時治ときはる、長崎高真たかざね佐介貞俊さかいさだとし、以下いずれも、去年の千早包囲軍をひきいていた鎌倉方の首将や侍大将たちで、そのご奈良へ逃げ籠り、また奈良で敗れて
されど習字よりは画を好みて、夜は常に木偶でくの形など書き散らして楽みしが、ただみづから画くのみならで、絵巻物(註、錦絵の事なり)などことの外よろこびて常にあそべりとか。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
そんな老年者の手あそびのやうな生やさしいものではないのだ。
俳句は老人文学ではない (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
「安蘇」は下野しもつけ安蘇郡であろうが、もとは上野こうずけに入っていたと見える。この巻に、「下毛野しもつけぬ安素あその河原よ」(三四二五)とあるのは隣接地で下野にもかかっていたことが分かる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ここに天の宇受賣白さく、「汝命いましみことまさりてたふとき神いますが故に、歡喜よろこわらあそぶ」と白しき。
これも大黒に縁ある甲子の祭りにその使い物の鼠を愛しあそぶようだが、本は鼠が大黒柱を始め建築諸部を損ぜぬよう、鼠を捉うるまねしてこれを厭勝ようしょうしたのであろう。
お前の方では夫婦の情を尽す事がえんだ、何う考えてもお前に出られちゃア己の顔が立たねえんだ、聞けば松公はあそんでばかりる……賭んでる……そうだそうだが
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「あれは、むさじじを相手にする遊戯あそびではない」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それで昨年など五十嵐と一緒に遊興あそんだことも度々あつた。「君が司と駈落をしたといふ事も聞いたが、まだこちらでまごついてるのか」
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
寺務じむいとまある日はうみに小船をうかべて、網引あびきつりする泉郎あまに銭をあたへ、たる魚をもとの江に放ちて、其の魚の遊躍あそぶを見ては画きけるほどに、年を細妙くはしきにいたりけり。
阿曽あその所へ行った方がいいにきまっていることを察してやらないのも気が済まなかった。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)