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遊
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あそ
ふりがな文庫
“
遊
(
あそ
)” の例文
「
兄
(
にい
)
さん、この
金魚
(
きんぎょ
)
は、ほんとうに
強
(
つよ
)
い
金魚
(
きんぎょ
)
ですこと。たった一つになっても、
元気
(
げんき
)
よく
遊
(
あそ
)
んでいますのね。」と、
妹
(
いもうと
)
がいいました。
水盤の王さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
御酒
(
ごしゆ
)
をめし
上
(
あが
)
つたからとて
快
(
こゝろよく
)
くお
醉
(
ゑ
)
ひになるのではなく、いつも
蒼
(
あを
)
ざめた
顏
(
かほ
)
を
遊
(
あそ
)
ばして、
何時
(
いつ
)
も
額際
(
ひたひぎは
)
に
青
(
あを
)
い
筋
(
すぢ
)
が
顯
(
あら
)
はれて
居
(
を
)
りました。
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
僕
(
ぼく
)
思
(
おも
)
ふに、いつたい
僕等
(
ぼくら
)
日本人
(
にほんじん
)
の
麻雀
(
マージヤン
)
の
遊
(
あそ
)
び
方
(
かた
)
は
神經質
(
しんけいしつ
)
過
(
す
)
ぎる。
或
(
あるひ
)
は
末梢的
(
まつせうてき
)
過
(
す
)
ぎる。
勿論
(
もちろん
)
技
(
ぎ
)
を
爭
(
あらそ
)
ひ、
機
(
き
)
を
捉
(
とら
)
へ、
相手
(
あひて
)
を
覘
(
ねら
)
ふ
勝負事
(
しようぶごと
)
だ。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
ことに
去年
(
きょねん
)
からのここら
全体
(
ぜんたい
)
の
旱魃
(
かんばつ
)
でいま外へ
遊
(
あそ
)
んで歩くなんてことはとなりやみんなへ
悪
(
わる
)
くてどうもいけないということを云った。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
小児
(
せうに
)
の如くタワイなく、
意気地
(
いくぢ
)
なく、
湾白
(
わんぱく
)
で、ダヾをこねて、
遊
(
あそ
)
び
好
(
ずき
)
で、
無法
(
むはふ
)
で、
歿分暁
(
わからずや
)
で、
或時
(
あるとき
)
はお
山
(
やま
)
の
大将
(
たいしやう
)
となりて
空威張
(
からゐばり
)
をし
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
▼ もっと見る
塔
(
たふ
)
の
上
(
うへ
)
には
鳩
(
はと
)
が
群
(
む
)
れ
居
(
ゐ
)
、
群
(
む
)
れ
遊
(
あそ
)
ぶさうである。
尚
(
な
)
ほ
聞
(
き
)
く。
花屋敷
(
はなやしき
)
の
火
(
ひ
)
をのがれた
象
(
ざう
)
は
此
(
こ
)
の
塔
(
たふ
)
の
下
(
した
)
に
生
(
い
)
きた。
象
(
ざう
)
は
寶塔
(
はうたふ
)
を
背
(
せ
)
にして
白
(
しろ
)
い。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ミハイル、アウエリヤヌイチは
一人
(
ひとり
)
して
元気
(
げんき
)
よく、
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
まで
町
(
まち
)
を
遊
(
あそ
)
び
歩
(
ある
)
き、
旧友
(
きゅうゆう
)
を
尋
(
たず
)
ね
廻
(
まわ
)
り、
宿
(
やど
)
には
数度
(
すうど
)
も
帰
(
かえ
)
らぬ
夜
(
よ
)
があった
位
(
くらい
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
その代りに二人の女が生活にもつれて彼のこゝろを綾取っていた。一人は建築学校教授の娘カテリイヌ。一人は
遊
(
あそ
)
び
女
(
め
)
のリサであった。
巴里祭
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
ある日ちょんさんは、お
友達
(
ともだち
)
といっしょに
裏
(
うら
)
で
遊
(
あそ
)
んでいました。するうち、どうかしたはずみで、ちょんさんは
井戸
(
いど
)
に
落
(
お
)
ちました。
長い名
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「フーム、さう申上げたら、殿にはさぞ
御落膽
(
ごらくたん
)
遊
(
あそ
)
ばすことであらうが、餘儀ないことだ。——あんまり力を落すではないぞ、お樂」
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
けれども
自分
(
じぶん
)
でそれをやった
覚
(
おぼ
)
えはございませぬ。
京
(
きょう
)
とは
異
(
ちが
)
って
東国
(
とうごく
)
は
大体
(
だいたい
)
武張
(
ぶば
)
った
遊
(
あそ
)
び
事
(
ごと
)
が
流行
(
はや
)
ったものでございますから……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
父
(
とう
)
さんも
凧
(
たこ
)
を
揚
(
あげ
)
たり、
凧
(
たこ
)
の
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いたりして、
面白
(
おもしろ
)
く
遊
(
あそ
)
びました。
自分
(
じぶん
)
の
造
(
つく
)
つた
凧
(
たこ
)
がそんなによく
揚
(
あが
)
つたのを
見
(
み
)
るのも
樂
(
たのし
)
みでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
夫
(
それ
)
で
遊
(
あそ
)
んでゐるのは勿体ない。あの何とか云つたね、そら
御前
(
おまへ
)
の所へ
善
(
よ
)
く話しに
来
(
き
)
た男があるだらう。
己
(
おれ
)
も一二度逢つたことがある」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
監督者の方でも
遊
(
あそ
)
ぶと云ふので無く、皆斯道を勉強すると云ふ精神を認めますから、留めるわけても行かず、やらして置きます。
裸体美に就て
(旧字旧仮名)
/
小倉右一郎
(著)
「
遊
(
あそ
)
びごとにしても、
盗人
(
ぬすびと
)
ごっことはよくない
遊
(
あそ
)
びだ。いまどきの
子供
(
こども
)
はろくなことをしなくなった。あれじゃ、さきが
思
(
おも
)
いやられる。」
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
甚兵衛
(
じんべえ
)
は、もう
誰
(
だれ
)
が
頼
(
たの
)
んでも人形を使いませんでした。そして山からときどき
遊
(
あそ
)
びにくる
猿
(
さる
)
を
相手
(
あいて
)
に、
楽
(
たの
)
しく一
生
(
しょう
)
を
送
(
おく
)
りましたそうです。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
百姓
(
ひやくしやう
)
の
凡
(
すべ
)
ては
彼
(
かれ
)
の
心
(
こゝろ
)
を
推測
(
すゐそく
)
する
程
(
ほど
)
鋭敏
(
えいびん
)
な
目
(
め
)
を
有
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
なかつた。
彼
(
かれ
)
は
自棄
(
やけ
)
に
態
(
わざ
)
と
繃帶
(
ほうたい
)
の
手
(
て
)
を
抱
(
だ
)
いて
數日間
(
すうじつかん
)
ぶら/\と
遊
(
あそ
)
んで
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
どうかそうありたいものだ、
勝敗
(
しょうはい
)
はいくさの
常
(
つね
)
、小太郎山が
敵方
(
てきがた
)
の手に落ちたのもぜひないことと
伊那丸
(
いなまる
)
さまもあきらめておいで
遊
(
あそ
)
ばす。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
家族
(
かぞく
)
と
共
(
とも
)
に
能
(
よ
)
く
遊
(
あそ
)
びに
行
(
ゆ
)
つて
居
(
ゐ
)
たが、
其時
(
そのとき
)
に、
今
(
いま
)
は
故人
(
こじん
)
の
谷活東子
(
たにくわつとうし
)
が、
畑
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
から
土器
(
どき
)
の
破片
(
はへん
)
を
一箇
(
ひとつ
)
拾
(
ひろ
)
ひ
出
(
だ
)
して、
余
(
よ
)
に
示
(
しめ
)
した。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
アーチの下には、ニシキもようの
服装
(
ふくそう
)
をした
番兵
(
ばんぺい
)
たちが、えの長いやりをかたわらにおいて、すわりこんで、サイコロ
遊
(
あそ
)
びをしていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
僧二 卑しい
遊
(
あそ
)
び
女
(
め
)
などの言葉をまに受けてたまるものですか。おめでたいといっても限りがある。たいていわかったことではありませんか。
出家とその弟子
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
『
僕
(
ぼく
)
は四五日
前
(
まへ
)
から
小田原
(
をだはら
)
の
友人
(
いうじん
)
の
宅
(
うち
)
へ
遊
(
あそ
)
びに
行
(
いつ
)
て
居
(
ゐ
)
たのだが、
雨
(
あめ
)
ばかりで
閉口
(
へいかう
)
したから、これから
歸京
(
かへら
)
うと
思
(
おも
)
ふんだ。』
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
これを
知識
(
ちしき
)
の
上
(
うへ
)
の
遊
(
あそ
)
びといひます。それとゝもに、
氣分
(
きぶん
)
が
少
(
すこ
)
しも
伴
(
ともな
)
はないのですから、
散文的
(
さんぶんてき
)
な
歌
(
うた
)
といはねばなりません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
されど
居
(
を
)
るにも
位列
(
ゐれつ
)
をなして
漫
(
みだり
)
ならず。
求食
(
あさる
)
時は
衆
(
みな
)
あさり、
遊
(
あそ
)
ぶ時はみなあそぶ。
雁中
(
がんちゆう
)
に一雁ありて
所為
(
なすところ
)
衆
(
みな
)
これに
随
(
したが
)
ふ、
大将
(
たいしやう
)
と
士卒
(
しそつ
)
とのごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
この日は沢山御馳走を拵えてそうして昼のうちはみな
遊
(
あそ
)
び戯れて踊りを踊る、歌を
謡
(
うた
)
う、それはそれは誠に陽気な日です。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
定め
分殘
(
わけのこ
)
りの八十兩は
當座
(
たうざ
)
の祝ひに
遣
(
つか
)
ふべしとて三人一同に江戸表へ出立なし先吉原を始め品川或ひは深川と所々にて
遊
(
あそ
)
びけるが
頓
(
やが
)
て彼八十兩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
けれども、
先生
(
せんせい
)
のように
親切
(
しんせつ
)
に
教
(
をし
)
へて
下
(
くだ
)
さる
人
(
ひと
)
はなく、
休
(
やす
)
みの
時間
(
じかん
)
にお
友達
(
ともだち
)
と
面白
(
おもしろ
)
く
遊
(
あそ
)
ぶことが
出來
(
でき
)
ないから、
時
(
とき
)
には
退屈
(
たいくつ
)
することもありませう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
鶏
(
にはとり
)
は
神様
(
かみさま
)
に
夜明
(
よあけ
)
を
知
(
し
)
らせる
事
(
こと
)
を
仰付
(
おほせつ
)
かつたのが
嬉
(
うれ
)
しさに、
最初
(
さいしよ
)
の
夜
(
よる
)
、まだお
月様
(
つきさま
)
がゆつくりと
空
(
そら
)
を
遊
(
あそ
)
びまはつてゐるのに、
時
(
とき
)
を
作
(
つく
)
つて
啼
(
な
)
きました。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
古
(
ふる
)
いも
新
(
あた
)
らしいも、
愚老
(
ぐらう
)
は
洒落
(
しやれ
)
なんぞを
申
(
まを
)
すことは
嫌
(
きら
)
ひでございます。
江戸
(
えど
)
つ
子
(
こ
)
のよくやります、
洒落
(
しやれ
)
とかいふ
言葉
(
ことば
)
の
戲
(
ざ
)
れ
遊
(
あそ
)
びは、
厭
(
いや
)
でございます。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
それは
最近
(
さいきん
)
S、H
氏
(
し
)
の
詩
(
し
)
や
小説
(
せうせつ
)
の
好
(
す
)
きなI
子
(
こ
)
が、一
度
(
ど
)
遊
(
あそ
)
びにつれて
行
(
い
)
つてくれと
言
(
い
)
つてゐたので、
私
(
わたし
)
もこの
機会
(
きかい
)
にS
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
毎日々々
(
まいにち/\
)
面白
(
おもしろ
)
く
可笑
(
をかし
)
く
遊
(
あそ
)
んで
居
(
を
)
る
内
(
うち
)
、
或
(
ある
)
日
(
ひ
)
の
事
(
こと
)
其
(
その
)
老爺
(
をやぢさん
)
が
作
(
こしら
)
へて
呉
(
く
)
れた
菱形
(
ひしがた
)
の
紙鳶
(
たこ
)
を
甲板
(
かんぱん
)
に
飛
(
と
)
ばさんとて、
頻
(
しきり
)
に
騷
(
さは
)
いで
居
(
を
)
つたが、
丁度
(
ちやうど
)
其時
(
そのとき
)
船橋
(
せんけう
)
の
上
(
うへ
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
当時
(
とうじ
)
夏目先生
(
なつめせんせい
)
の
面会日
(
めんかいび
)
は
木曜
(
もくよう
)
だったので、
私達
(
わたしたち
)
は
昼
(
ひる
)
遊
(
あそ
)
びに
行
(
ゆ
)
きましたが、
滝田
(
たきた
)
さんは
夜
(
よる
)
行
(
い
)
って
玉版箋
(
ぎょくばんせん
)
などに
色々
(
いろいろ
)
のものを
書
(
か
)
いて
貰
(
もら
)
われたらしいんです。
夏目先生と滝田さん
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
けれども
子供達
(
こどもたち
)
がそれと
一緒
(
いっしょ
)
に
遊
(
あそ
)
ぼうとしかけると、
子家鴨
(
こあひる
)
は、みんながまた
何
(
なに
)
か
自分
(
じぶん
)
にいたずらをするのだと
思
(
おも
)
い
込
(
こ
)
んで、びっくりして
跳
(
と
)
び
立
(
た
)
って
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
せめてそれ丈けが俺の意識の上での生活の望みであり慰安でもあるあの女の誠は畢竟『
遊
(
あそ
)
び
女
(
め
)
の誠』にすぎなくて
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
ロレ
諸天善神
(
しょてんぜんじん
)
、
願
(
ねが
)
はくは
此
(
この
)
神聖
(
しんせい
)
なる
式
(
しき
)
に
笑
(
ゑ
)
ませられませい、ゆめ
後日
(
ごじつ
)
悲哀
(
かなしみ
)
を
降
(
くだ
)
さしまして
御譴責
(
ごけんせき
)
遊
(
あそ
)
ばされますな。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
毎夜
(
まいよ
)
吾妻橋
(
あづまばし
)
の
橋
(
はし
)
だもとに
佇立
(
たゝず
)
み、
徃来
(
ゆきゝ
)
の
人
(
ひと
)
の
袖
(
そで
)
を
引
(
ひ
)
いて
遊
(
あそ
)
びを
勧
(
すゝ
)
める
闇
(
やみ
)
の
女
(
をんな
)
は、
梅雨
(
つゆ
)
もあけて、あたりがいよ/\
夏
(
なつ
)
らしくなるにつれて、
次第
(
しだい
)
に
多
(
おほ
)
くなり
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
よくお芝居なんかで「
御意
(
ぎょい
)
遊
(
あそ
)
ばしませ」というのがありますが、私の子供の頃ききなれた御意遊ばせはあまり口達者に発音するせいかゲエときこえるのです。
私の思い出
(新字新仮名)
/
柳原白蓮
(著)
我輩
(
わがはい
)
が
曾
(
かつ
)
てトルコに
遊
(
あそ
)
んだ
時
(
とき
)
、その
宮廷
(
きうてい
)
の
常用語
(
ぜうようご
)
が
自國語
(
じこくご
)
でなくして
佛語
(
ふつご
)
であつたのを
見
(
み
)
ておどろいた。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
その
後
(
ご
)
自分も
注意
(
ちゅうい
)
し家のものの話にも注意してみると、花前はかならず一度ぐらいずつ民子をだいてみる。
民子
(
たみこ
)
もますます
花前
(
はなまえ
)
、花前といってへやへ
遊
(
あそ
)
びにゆく。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
たいへんきまりが
悪
(
わる
)
くなって、ぴたりと
遊
(
あそ
)
びを
止
(
や
)
めてしまった。そして窓のところへ走っていき、ガラスに顔を
押
(
お
)
しあてて、何かを
夢中
(
むちゅう
)
で
眺
(
なが
)
めてるような
風
(
ふう
)
をした。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
吉
(
きち
)
ちゃんと、おせんちゃんとは
夫婦
(
ふうふ
)
だと、ままごと
遊
(
あそ
)
びにからかわれた、あの
春
(
はる
)
の
日
(
ひ
)
が
忘
(
わす
)
れられず、
枕
(
まくら
)
を
濡
(
ぬ
)
らして
泣
(
な
)
き
明
(
あ
)
かした
夜
(
よる
)
も、一
度
(
ど
)
や二
度
(
ど
)
ではござんせんし。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
月より流るゝ
風
(
かぜ
)
梢
(
こずえ
)
をわたる
毎
(
ごと
)
に、一庭の
月光
(
げつくわう
)
と
樹影
(
じゆえい
)
と
相抱
(
あひいだ
)
いて
跳
(
おど
)
り、
白
(
はく
)
揺
(
ゆ
)
らぎ
黒
(
こく
)
さゞめきて、
其中
(
そのなか
)
を
歩
(
ほ
)
するの
身
(
み
)
は、
是
(
こ
)
れ
無熱池
(
むねつち
)
の
藻
(
も
)
の
間
(
ま
)
に
遊
(
あそ
)
ぶの
魚
(
うを
)
にあらざるかを
疑
(
うたが
)
ふ。
良夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
競技者
(
プレーヤー
)
は
皆
(
みん
)
な
自分
(
じぶん
)
の
番
(
ばん
)
の
來
(
く
)
るのを
待
(
ま
)
たずして
同時
(
どうじ
)
に
遊
(
あそ
)
び
戯
(
たはむ
)
れ、
絶
(
た
)
えず
爭
(
あらそ
)
つて、
針鼠
(
はりねずみ
)
を
取
(
と
)
らうとして
戰
(
たゝか
)
つてゐますと、
軈
(
やが
)
て
女王樣
(
ぢよわうさま
)
が
甚
(
いた
)
くお
腹立
(
はらだ
)
ちになり、
地鞴踏
(
ぢだんだふ
)
みながら
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
又
(
また
)
平仄
(
ひやうそく
)
が
合
(
あ
)
ひませんければなりません、どうも
斯様
(
かやう
)
なものを詩だといつてお持ち
遊
(
あそ
)
ばすと、
上
(
かみ
)
の
御恥辱
(
ごちじよく
)
に
相成
(
あひな
)
ります事ゆゑに、
是
(
これ
)
はお
留
(
とゞ
)
まり
遊
(
あそ
)
ばした
方
(
はう
)
が
宜
(
よろ
)
しうございませう。
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それが今、
残
(
のこ
)
らずここに集まって、みんな
天使
(
てんし
)
のように、エスさまのところで
遊
(
あそ
)
んでいる。
キリストのヨルカに召された少年
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
今年は菊も
好
(
よく
)
出來たけれど御客も遊ばさぬ位、
御茶
(
おちや
)
の會御道具の會、隨分
忙敷時
(
せはしいとき
)
なれどまるで、火が消たやう、私らも樂すぎて勿體無早く
全快
(
おなをり
)
遊
(
あそ
)
ばすやうにと祈つては
居
(
をる
)
けれ共
うづみ火
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
其筋の手入れが届くせいもあるが、第一
遊
(
あそ
)
んで居られぬ程生活難が攻め寄せたのである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
天照らす大神のお言葉で、「
葦原
(
あしはら
)
の
水穗
(
みずほ
)
の
國
(
くに
)
は
我
(
わ
)
が
御子
(
みこ
)
のマサカアカツカチハヤヒアメノオシホミミの命のお治め
遊
(
あそ
)
ばすべき國である」と仰せられて、天からお
降
(
くだ
)
しになりました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
それで
時々
(
とき/″\
)
は
自然
(
しぜん
)
の
森林
(
しんりん
)
に
遊
(
あそ
)
んで、すがすがしい
空氣
(
くうき
)
を
吸
(
す
)
ひ、
精神
(
せいしん
)
を
保養
(
ほよう
)
する
必要
(
ひつよう
)
があります。
都會
(
とかい
)
には
大小
(
だいしよう
)
の
公園
(
こうえん
)
も
設
(
まう
)
けられてゐますが、そんなものは
完全
(
かんぜん
)
な
安靜場所
(
あんせいばしよ
)
といへません。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
人
(
ひと
)
故
(
ゆえ
)
妻
(
つま
)
を逐はれて、心悲しく
遊
(
あそ
)
びに來た友達と、
曉
(
あかつき
)
深
(
ふか
)
く湖上に
泛
(
うか
)
んだ時である。
筑波ねのほとり
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
遊
常用漢字
小3
部首:⾡
12画
“遊”を含む語句
遊女
遊戯
遊行
出遊
御遊
遊興
遊蕩
遊廓
手遊
遊客
遊君
遊里
被遊
夢遊病者
東遊
神遊
遊船
手遊品
遊人
西遊記
...