“徃来”のいろいろな読み方と例文
旧字:徃來
読み方割合
ゆきき40.0%
わうらい40.0%
ゆきゝ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お峯は車より下りて开処そこ此処と尋ぬるうち、たこ紙風船などを軒につるして、子供を集めたる駄菓子やのかどに、もし三之助の交じりてかとのぞけど、影も見えぬに落胆がつかりして思はず徃来ゆききを見れば
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
無論蓋はして有るが徃来わうらいへ飛出されても難義至極なり、それ等を思ふと入院させやうとも思ふが何か不憫ふびんらしくて心一つには定めかねるて
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
毎夜まいよ吾妻橋あづまばしはしだもとに佇立たゝずみ、徃来ゆきゝひとそでいてあそびをすゝめるやみをんなは、梅雨つゆもあけて、あたりがいよ/\なつらしくなるにつれて、次第しだいおほくなり
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)