“出遊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いであそ38.5%
しゅつゆう23.1%
いで7.7%
いであそば7.7%
しゅついう7.7%
であそび7.7%
である7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あゝなに御存ごぞんじなしにのやうによろこんでお出遊いであそばすものを、かほさげて離縁状りゑんじようもらふてくだされとはれたものか、かられるは必定ひつぢよう
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
この時が、ちょうど、例のお万殿の出遊しゅつゆうのろいを怖れる者の出てあるいてはならないという九ツ半でありました。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
つかはさるべきお約束やくそくとや、それまでのお留守居るすゐまた父樣とうさまをりふしのお出遊いでに、人任ひとまかせらずは御不自由ごふじいうすくなかるべく、何卒なにとぞ其處そこまはせて、白波しらなみ浦風うらかぜおもしろく
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
知つゝ出家しゆつけになし奉らんは勿體もつたいなき儀に付今度我々守護しゆごし奉つり江戸おもてへ御供仕つるについては一度江戸表へ御下りのうへは二度京坂けいはん御見物ごけんぶつも思召にまかせられざるべしと依て只今のうち京坂けいはん御遊覽ごいうらんの爲當表たうおもてへは御出遊いであそばされしなり委細ゐさいは斯の如し相摸殿にも是にて疑念ぎねん有べからずと辯舌べんぜつ滔々たう/\として水のながるゝ如にのべたり是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「本日は東北長官一行の出遊しゅついうにつきこれより中には入るべからず。東北庁」
二人の役人 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
それと共に唯継のおこなひ曩日さきのひとはやうやく変りて、出遊であそびふけらんとするかたむきしを、浅瀬あさせなみも無く近き頃よりにはか深陥ふかはまりしてうかるると知れたるを、宮はなほしもきて咎めず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
お勢は生得の出遊であるき好き、下地は好きなり御意ぎょいはよし、菊見のもよおしすこぶる妙だが、オイソレというも不見識と思ッたか、手弱く辞退して直ちに同意してしまう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)