“もてあそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:モテアソ
語句割合
弄87.1%
玩8.7%
翫3.5%
戯0.2%
持遊0.2%
玩弄0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから頭の上に胡桃(くるみ)の実がなつてゐる。さういふものを弄(もてあそ)んで時を過ごすに、彼等の銘々は赤い顔をして帰つて来て車房に入つた。
ヴエスヴイオ山 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
それ以前の子供の遊びは、この花の長く垂れたしべを髪に結び、またはその形のままを髪の垂れた人に見立てて玩(もてあそ)ぶことであった。
書画や骨董を翫(もてあそ)ぶのは何よりの楽(たのし)みだという人もあろうが主人一人の慰(なぐさ)みで妻君や家族は一向書画の趣味を解せん。してみると主人一人の翫具(おもちゃ)だ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
少女はもう何事も諦め、気を更(か)へて、運命の浪の水沫を戯(もてあそ)ぶ無邪気な妖女神(ニンフ)のやうな顔つきになつてゐる。
小町の芍薬 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
鼻汁(はな)かんだら鼻が黒もうばかりの古臭い書画や、二本指で捻(ひね)り潰(つぶ)せるような持遊(もてあそ)び物を宝物呼ばわりをして、立派な侍の知行何年振りの価をつけ居る、苦々しい阿房(あほう)の沙汰じゃ。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さるにても暢気(のんき)の沙汰(さた)かな。我に諂(へつら)い我に媚(こ)ぶる夥多(あまた)の男女を客として、貴(とうと)き身を戯(たわむれ)に謙(へりくだ)り、商業を玩弄(もてあそ)びて、気随(きまま)に一日を遊び暮らす。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)