“ぐわんろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玩弄50.0%
翫弄25.0%
頑陋25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われは世の俗韻俗調の詩人が徒らに天地の美を玩弄ぐわんろうするをにくむこと甚だし。然れども自ら顧みる時は、何が故に我のみは天地の美に動かさるゝことの少なきかを怪しまずんばあらず。
哀詞序 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
常におもへらく、人間はいかにいかなる高尚の度に達するとも、畢竟ひつきやうするに或種類の偶像に翫弄ぐわんろうせらるゝに過ぎず、悟るといふも、悟ること能はざるが故に悟るなり
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
その根柢に一系の哲學もなうして、一時の感の浮べるまゝに、或は好惡に驅られて衆他を排し、或は狹き經驗を尺度として大なる人間を是非するが如き頑陋ぐわんろう偏僻へんぺきなる小理想をいへるなりと。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)