玩弄ぐわんろう)” の例文
人生は神が玩弄ぐわんろうする為に製作したる諧謔かいぎやくにあらずやとは、彼がその頃胸間に往来しける迷想なりき。
トルストイ伯 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
われは世の俗韻俗調の詩人が徒らに天地の美を玩弄ぐわんろうするをにくむこと甚だし。然れども自ら顧みる時は、何が故に我のみは天地の美に動かさるゝことの少なきかを怪しまずんばあらず。
哀詞序 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)