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細妙
貧福をいはず、ひたすら善を
積まん人は、その身に来らずとも、子孫はかならず
幸福を
得べし。
一〇三宗廟これを
饗けて子孫これを
保つとは、此のことわりの
細妙なり。
寺務の
間ある日は
七湖に小船をうかべて、
八網引釣する
泉郎に銭を
与へ、
獲たる魚をもとの江に放ちて、其の魚の
遊躍ぶを見ては画きけるほどに、年を
経て
九細妙にいたりけり。
一一六強に
仏をたふとむ人の、歌の
意に
細妙からぬは、これほどの
訛は幾らをもしいづるなり。
足下は歌よむ人にもおはせで、此の歌の
意異しみ給ふは
一一七用意ある事こそと、
篤く
感でにける。