安蘇あそ)” の例文
こういう世に知られていない小さな工房で、しばしば正直な手堅い仕事がされます。安蘇あそ飛駒ひこま村の産は、早くから「飛駒ひこま」でその名を広めました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
それ故に神になって後も、この作物はお好みなされぬというのであります。(安蘇あそ史。栃木県安蘇郡旗川村小中)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
上毛野かみつけぬ安蘇あそ真麻まそむらむだれどかぬをどかがせむ 〔巻十四・三四〇四〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
帰りには別府に寄らずすぐ長崎をい、「西に雲仙東に別府中に火を吐く安蘇あその山」
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
さて、八百長相撲について、私の実見上、所謂呑込流の八百長と感じたのは、大正十年の五月場所第二日目、東幕内力士小野川と、西幕内力士の安蘇あそたけとが引分相撲を取つた時であつた。
呑み込み八百長 (新字旧仮名) / 栗島山之助(著)
さて此の擧にあづかれる被害地人民とは上州に在りては邑樂おうら郡の多々良、渡瀬、大島、西谷田、海老瀬、郷谷さとや、大毛野の諸村、野州に在りては足利郡の毛野、吾妻、久野、安蘇あそ郡の植野、犬伏、界
佐野だより (旧字旧仮名) / 木下尚江(著)
古江の方では庭に梅の木を植えず、またふすま屏風びょうぶの絵に梅を描かせず、衣服の紋様にも染めなかったということであります。(安蘇あそ史。栃木県安蘇郡犬伏いぬぶし町黒袴)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
下毛野しもつけぬ安蘇あそ河原かはらいしまずそらゆとぬよこころれ 〔巻十四・三四二五〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
下野安蘇あそさかい村大字馬門
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)