“安蘇郡”の読み方と例文
読み方割合
あそごおり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妻は下総国しもうさのくに佐倉の城主堀田ほった相模守正愛まさちか家来大目附おおめつけ百石岩田十大夫いわたじゅうたゆうむすめ百合ゆりとして願済ねがいずみになったが、実は下野しもつけ安蘇郡あそごおり佐野さのの浪人尾島忠助おじまちゅうすけむすめさだである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
こゝ下野国しもつけのくに安蘇郡あそごおり飛駒村とびこまむらに吉田八右衞門という人が、後に多助の荷主に相成りますが、此の人が三十五歳になるまで江戸へ出た事がありませんのは
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
九条家の者から聞いたのだが——下野国しもつけのくに安蘇郡あそごおり田沼の土豪で、俵藤太秀郷たわらのとうだひでさとというのが、なんでも、下野ノ牧の馬やら、たくさんな土産物をもって、お礼に上ってくるとかいうはなしだ……。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)