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横断
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よこぎ
ふりがな文庫
“
横断
(
よこぎ
)” の例文
車道を
横断
(
よこぎ
)
っていると、ちょうど
動坂
(
どうざか
)
の方から出て来た電車がやって来て、すぐ眼の前で
停
(
とま
)
ったので、急いでその電車の前を
横断
(
よこぎ
)
ろうとした。
妖影
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
と見ると、どうしたことかさ、今いうその檜じゃが、そこらに
何
(
なんに
)
もない路を
横断
(
よこぎ
)
って
見果
(
みはて
)
のつかぬ田圃の
中空
(
なかぞら
)
へ
虹
(
にじ
)
のように突出ている、見事な。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
種彦は遠くもあらぬ
堀田原
(
ほったわら
)
の住居まで、是非にもお供せねばという門人たちの
深切
(
しんせつ
)
をも無理に断り、
夜涼
(
やりょう
)
の茶屋々々
賑
(
にぎわ
)
う並木の
大通
(
おおどおり
)
を
横断
(
よこぎ
)
って
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
パアシング将軍が、欧洲派遣の米国軍を引連れて、大西洋を
横断
(
よこぎ
)
つてゐた時の事、海は将軍の門出を祝福するやうに大きな肩を
揺
(
ゆす
)
ぶつて笑ひ出した。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
広い道を
横断
(
よこぎ
)
って、お千代は
竈河岸
(
へっついがし
)
の方へ曲る細い横町の五、六軒目、
深草
(
ふかくさ
)
という
灯
(
あかり
)
を出した家の格子戸を明けると、顔を見覚えていた女中が取次に出て
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
弘光はこう云って、私と離れて電車通りを
横断
(
よこぎ
)
って、日本橋のほうへ往ったが、その後姿は、
黄昏
(
ゆうぐれ
)
の
黄
(
きい
)
ろな光の底に
蠢
(
うごめ
)
いている人群の中へかくれてしまった。
妖影
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
断
常用漢字
小5
部首:⽄
11画
“横断”で始まる語句
横断線
横断面