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横木
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よこぎ
ふりがな文庫
“
横木
(
よこぎ
)” の例文
少年が
腰
(
こし
)
かけようとするには、いったんイスの足のあいだの
横木
(
よこぎ
)
にのぼって、それからすわるところによじのぼらなければなりません。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
一方
(
いつぽう
)
屋外
(
おくがい
)
に
避難
(
ひなん
)
せんとする
場合
(
ばあひ
)
に
於
(
おい
)
ては、まだ
出
(
で
)
きらない
内
(
うち
)
に
家屋
(
かおく
)
倒潰
(
とうかい
)
し、
而
(
しか
)
も
入口
(
いりぐち
)
の
大
(
おほ
)
きな
横木
(
よこぎ
)
に
壓伏
(
あつぷく
)
せられる
危險
(
きけん
)
が
伴
(
ともな
)
ふことがある。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
たださいぜんから明らかに知っていて、べつに気にも
止
(
と
)
めなかったのは、
鳥居
(
とりい
)
の
横木
(
よこぎ
)
にうずくまっている一
羽
(
わ
)
の
灰色
(
はいいろ
)
の鳥だった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
欄干
(
らんかん
)
の
横木
(
よこぎ
)
が、
水
(
みづ
)
の
響
(
ひゞ
)
きで、
光
(
ひかり
)
に
搖
(
ゆ
)
れて、
袂
(
たもと
)
に
吹
(
ふ
)
きかゝるやうに、
薄黒
(
うすぐろ
)
く
二
(
ふた
)
ツ
三
(
み
)
ツ
彳
(
たゝず
)
むのみ、
四邊
(
あたり
)
に
人影
(
ひとかげ
)
は
一
(
ひと
)
ツもなかつた。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ネコはかまどの上の、あたたかい
灰
(
はい
)
のそばにまるくなり、オンドリは
棟
(
むね
)
の
横木
(
よこぎ
)
の上にとまりました。
ブレーメンの音楽師
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
▼ もっと見る
根太
(
ねだ
)
も
畳
(
たヽみ
)
も
大方
(
おほかた
)
朽
(
く
)
ち落ちて、
其上
(
そのうへ
)
に
鼠
(
ねずみ
)
の毛を
挘
(
むし
)
り
散
(
ちら
)
した
様
(
やう
)
な
埃
(
ほこり
)
と、
麹
(
かうじ
)
の様な
黴
(
かび
)
とが積つて居る。落ち残つた
根太
(
ねだ
)
の
横木
(
よこぎ
)
を一つ
跨
(
また
)
いだ時、
無気味
(
ぶきみ
)
な
菌
(
きのこ
)
の
様
(
やう
)
なものを踏んだ。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
巡査の案内に従って、
松明
(
たいまつ
)
を片手に奥深く進み入ると、
此
(
この
)
頃は昇降の便利を計る為に、
横木
(
よこぎ
)
を
架
(
わた
)
した
縄梯子
(
なわばしご
)
が
卸
(
おろ
)
してあるので、幾十尺の穴を
降
(
くだ
)
るに格別の困難を感じなかった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
(
誰
(
だれ
)
でもないよ、バキチだよ、もと巡査だよ、知らんかい。)バキチが
横木
(
よこぎ
)
の下の
所
(
ところ
)
で
腹這
(
はらば
)
いのまま云いました。(さあ、知らないよ、バキチだなんて。おれは
一向
(
いっこう
)
知らないよ。)
バキチの仕事
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
まっ赤なシャツが、ぱっと、空中にもんどりうって、天井の
横木
(
よこぎ
)
からさがっているぶらんこに、とびうつりました。そして、ぶらんこは、みるみる、ツーッ、ツーッと、前後にゆれはじめたのです。
サーカスの怪人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
一體
(
いつたい
)
家屋
(
かおく
)
が
新
(
あたら
)
しい
間
(
あひだ
)
は
柱
(
はしら
)
と
横木
(
よこぎ
)
との
間
(
あひだ
)
を
締
(
し
)
めつけてゐる
楔
(
くさび
)
が
能
(
よ
)
く
利
(
き
)
いてゐるけれども、それが
段々
(
だん/″\
)
古
(
ふる
)
くなつて
來
(
く
)
ると、
次第
(
しだい
)
に
緩
(
ゆる
)
みが
出
(
で
)
て
來
(
く
)
る。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
一ぽうを見ると、そこにすばらしく大きい
椋
(
むく
)
の
大木
(
たいぼく
)
がある。その高い
梢
(
こずえ
)
の一
端
(
たん
)
がちょうど、
鳥居
(
とりい
)
の
横木
(
よこぎ
)
にかかっているので
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
激しく雨水の落とした
後
(
あと
)
の、
汀
(
みぎわ
)
が
崩
(
くず
)
れて、草の根のまだ白い
泥土
(
どろつち
)
の
欠目
(
かけめ
)
から、
楔
(
くさび
)
の
弛
(
ゆる
)
んだ、
洪水
(
でみず
)
の引いた天井裏見るような、
横木
(
よこぎ
)
と
橋板
(
はしいた
)
との暗い中を見たが
何
(
なに
)
もおらぬ。
海の使者
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それから、
窓台
(
まどだい
)
のところに
咲
(
さ
)
いているテンジクアオイやフクシャを
眺
(
なが
)
めました。こうして、いちばんおしまいに、窓の
横木
(
よこぎ
)
にかけてある古い虫とり
網
(
あみ
)
に目をとめました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
おまけに、オンドリも、このさわぎに目をさまして、
横木
(
よこぎ
)
の上から
ブレーメンの音楽師
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
かような
場合
(
ばあひ
)
、
下敷
(
したじき
)
になつたものも、
梁
(
はり
)
又
(
また
)
は
桁
(
けた
)
のような
大
(
おほ
)
きな
横木
(
よこぎ
)
で
打
(
う
)
たれない
限
(
かぎ
)
り
大抵
(
たいてい
)
安全
(
あんぜん
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
まだ
竹童
(
ちくどう
)
のこんな
必死
(
ひっし
)
な顔をかれは見たことがない。
梁
(
はり
)
のうえに
身
(
み
)
をかがめ、
片手
(
かたて
)
を
横木
(
よこぎ
)
にささえ、
右手
(
めて
)
に
火独楽
(
ひごま
)
をふりかぶって、うごかば、いまにも
発矢
(
はっし
)
と投げつけそうな
眼光
(
がんこう
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“横木”の解説
横木(よこぎ)は、滋賀県大津市にある地名。現行行政地名は横木一丁目及び横木二丁目。
(出典:Wikipedia)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“横”で始まる語句
横
横町
横柄
横面
横着
横浜
横合
横川
横臥
横腹