“麹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうじ78.3%
かうぢ8.7%
かうじ8.7%
まり4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
コシ 鹿児島附近ではかびこうじもともにコシといい、またいろいろの皮膚の病にもコシ・コセカキ・コシキヤマイという語がある。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
甘酒あまざけ時間じかんみじかいのとかうぢすくないのとであつつくむのがれいである。それだからたちまちにあまるけれどもまたたちまちに酸味さんみびてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
根太ねだたヽみ大方おほかたち落ちて、其上そのうへねずみの毛をむしちらしたやうほこりと、かうじの様なかびとが積つて居る。落ち残つた根太ねだ横木よこぎを一つまたいだ時、無気味ぶきみきのこやうなものを踏んだ。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
とたんに女の体がまりのように躍って、右手が男の頬をはっしと打った。異様な火のひらめきに刺戟され、その夜の就寝前、女の激しい妬情が、発作的によみがえったのである。男の眼は光った。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)