“酸味”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すみ55.6%
さんみ44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その代り食べ頃はたった一日か二日でその時食べないときに腐敗しかけて酸味すみびます。そうなるとモー食べられません。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「いま思えば、卯木どのは、一ト月ほど前から、ひそかに酸味すみを好んでいた風でもある。よくよく思い余った末か」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甘酒あまざけ時間じかんみじかいのとかうぢすくないのとであつつくむのがれいである。それだからたちまちにあまるけれどもまたたちまちに酸味さんみびてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「おお、いやだ」とまゆをあつめる。えんなる人の眉をあつめたるは愛嬌あいきょうをかけたようなものである。甘き恋にい過ぎたる男は折々のこの酸味さんみに舌を打つ。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)