-
トップ
>
-
酸素
新秋の
氣もちいゝ
風が
簾を
透して
吹く、それが
呼吸氣管に
吸ひ
込まれて、
酸素が
血になり、
動脈が
調子よく
搏つ………その
氣が
味はへない。
その
葉の
内部の
葉緑粒は、
毎日、
日光の
力をかりて、
空氣中にある、
人間に
害をする
炭酸瓦斯も
吸ひ、そのかはりに、
人間になくてはならない
酸素をはき
出して
(いま
実験室は
火星のやうになってゐる。
酸素・
窒素・
水蒸気なんどは
有ってもとても少い。)