“さんみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三位77.3%
酸味18.2%
惨味4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
更衣に三位さんみを贈られたのである。勅使がその宣命せんみょうを読んだ時ほど未亡人にとって悲しいことはなかった。三位は女御にょごに相当する位階である。
源氏物語:01 桐壺 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「おお、いやだ」とまゆをあつめる。えんなる人の眉をあつめたるは愛嬌あいきょうをかけたようなものである。甘き恋にい過ぎたる男は折々のこの酸味さんみに舌を打つ。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
敗戦の惨味さんみをかみしめていた浅井、朝倉の軍勢は、信長の虚をうかがうや、装備をあらためて、琵琶湖を漕ぎわたり、大津、唐崎の浜に、陣をき、一部は、叡山えいざんへさして続々と登って行った。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)