“かうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
柑子72.2%
11.1%
拑子5.6%
行事5.6%
鏗爾5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもその後からはすばえをふり上げた若殿様が「柑子かうじ盗人ぬすびとめ、待て。待て。」と仰有おつしやりながら、追ひかけていらつしやるのではございませんか。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
のちにきけば此秋山にすりばちのあるは此家と此本家のみとぞ。此地にて近年豆を作りはじめて味噌をもつくれども、かうじを入る事をせず、ほだてしるにするゆゑすりばちはもたざるとぞ。
そのひとり答へて我に曰ひけるは、拑子かうじころも鉛にていと厚く、その重量おもさかくはかりきしましむ 一〇〇—一〇二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
太史公たいしこういはく、(六三)われ管子くわんし(六四)牧民ぼくみん山高さんかう乘馬じようば輕重けいぢう九府きうふおよ(六五)晏子春秋あんししゆんじうむに、つまびらかなるかなこれふや。((吾 ))すで其著書そのちよしよその行事かうじんとほつす。
夜々綢繆ちうびうの思ひ絶えざる彷彿はうふつ一味の調は、やがて絶海の孤島に謫死てきししたる大英雄を歌ふの壮調となり五丈原頭ごぢやうげんとう凄惨せいさんの秋をかなでゝは人をして啾々しうしう鬼哭きこくに泣かしめ、時に鏗爾かうじたる暮天の鐘に和して
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)