“椋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むく96.8%
かす3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、坂の七合目あたりに、崖の横から出ているむくかしわの木か、何しろ喬木の一枝が、わざと道の邪魔しているように横へ出ていた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御城の杉の梢は丁度この絵と同じようなさびた色をして、おほりの石崖の上には葉をふるうたむくの大木が、枯菰かれこもの中のつめたい水に影を落している。
森の絵 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
遂に文化三年(千八百六年)より四年にわたり、露人来りて樺太からふと及び蝦夷えぞかすめぬ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)