トップ
>
『森の絵』
ふりがな文庫
『
森の絵
(
もりのえ
)
』
暖かい縁に背を丸くして横になる。小枝の先に散り残った枯れ/\の紅葉が目に見えぬ風にふるえ、時に蠅のような小さい虫が小春の日光を浴びて垣根の日陰を斜めに閃く。眩しくなった眼を室内へ移して鴨居を見ると、ここにも初冬の「森の絵」の額が薄ら寒く懸っ …
著者
寺田寅彦
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「ホトトギス 第十巻第四号」1907(明治40)年1月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
額
(
がく
)
隣
(
とな
)
縁
(
えん
)
煤
(
すす
)
黄昏
(
たそがれ
)
鵯
(
ひよどり
)
鴨居
(
かもい
)
鋸葉
(
のこぎりば
)
銭
(
ぜに
)
逞
(
たくま
)
諭
(
さと
)
袖無
(
そでなし
)
羊歯
(
しだ
)
竪
(
たて
)
睫毛
(
まつげ
)
何処
(
どこ
)
烏瓜
(
からすうり
)
濠
(
ほり
)
油画
(
あぶらえ
)
毛氈
(
もうせん
)
欄間
(
らんま
)
樫
(
かし
)
椋
(
むく
)
枯菰
(
かれこも
)
戦遊
(
いくさあそ
)
得
(
え
)
従兄
(
いとこ
)
小径
(
こみち
)
家鴨
(
あひる
)
宅
(
うち
)