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横截
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よこぎ
ふりがな文庫
“
横截
(
よこぎ
)” の例文
東の
仙人峠
(
せんにんとうげ
)
から、
遠野
(
とおの
)
を通り
土沢
(
つちざわ
)
を
過
(
す
)
ぎ、北上山地を
横截
(
よこぎ
)
って来る
冷
(
つめ
)
たい
猿ヶ石
(
さるがいし
)
川の、北上川への
落合
(
おちあい
)
から、少し
下流
(
かりゅう
)
の西岸でした。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
唯
(
と
)
見
(
み
)
ると、
何
(
ど
)
うしたことかさ、
今
(
いま
)
いふ
其
(
その
)
檜
(
ひのき
)
ぢやが、
其処
(
そこ
)
らに
何
(
なんに
)
もない
路
(
みち
)
を
横截
(
よこぎ
)
つて
見果
(
みはて
)
のつかぬ
田圃
(
たんぼ
)
の
中空
(
なかそら
)
へ
虹
(
にじ
)
のやうに
突出
(
つきで
)
て
居
(
ゐ
)
る、
見事
(
みごと
)
な。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
庭を
横截
(
よこぎ
)
って二人で上がって行くと、
書棚
(
しょだな
)
や
椅子
(
いす
)
や額や、雑書雑誌などの雑然と積み重ねられたなかで、子供の庸太郎が、喫茶台の上と下に積んであるレコオドのなかから
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
多時
(
しばらく
)
静なりし
後
(
のち
)
、
遙
(
はるか
)
に拍子木の音は聞えぬ。その響の消ゆる頃
忽
(
たちま
)
ち一点の
燈火
(
ともしび
)
は見え
初
(
そ
)
めしが、
揺々
(
ゆらゆら
)
と町の
尽頭
(
はづれ
)
を
横截
(
よこぎ
)
りて
失
(
う
)
せぬ。再び寒き風は
寂
(
さびし
)
き星月夜を
擅
(
ほしいまま
)
に吹くのみなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
北上
(
きたかみ
)
川の西岸でした。東の
仙人
(
せんにん
)
峠から、遠野を通り土沢を過ぎ、北上山地を
横截
(
よこぎ
)
って来る冷たい
猿
(
さる
)
ヶ
石
(
いし
)
川の、北上川への落合から、少し下流の西岸でした。
イギリス海岸
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
同時に少年も振返って、それと見ると、芝生を
横截
(
よこぎ
)
って、つかつかと間近に寄って
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
東より西の
此方
(
こなた
)
に、二ならび両側の家軒暗く、小さき月に霜
凍
(
い
)
てて、冷たき
銀
(
しろがね
)
敷き詰めたらむ、踏心地堅く、細く長きこの小路の中を
横截
(
よこぎ
)
りて、
廂
(
ひさし
)
より軒にわたりたる、わが
青楓
(
あおかえで
)
眼前
(
めさき
)
にあり。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
截
漢検1級
部首:⼽
14画
“横”で始まる語句
横
横町
横柄
横面
横着
横浜
横合
横川
横臥
横腹