“堰止”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきと80.0%
せきど20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あのあたりで、鈴ヶ滝の水を堰止せきとめ、機をはかって堰を切れば、城下の敵勢は一挙に水びたしともなしえようが?」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かほどの処を攀上よじのぼるのに、あえて躊躇ちゅうちょするのではなかったが、ふとここまで来て、出足を堰止せきとめられた仔細しさいがある。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わけても、難事業と見られるのは、足守川あしもりがわ堰止せきどめ工事と、鳴谷川なるやがわの引き込み工事とであった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの河原地はな、父上が生きていた頃、毎年毎年の出水を、やっと、堰止せきどめして、それこそ、十年がかりで、麦でも作れるような土地にしたのだ。——おれは、小さい頃、それを見て、覚えている。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)