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堰止
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せきと
ふりがな文庫
“
堰止
(
せきと
)” の例文
「あのあたりで、鈴ヶ滝の水を
堰止
(
せきと
)
め、機をはかって堰を切れば、城下の敵勢は一挙に水びたしともなしえようが?」
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かほどの処を
攀上
(
よじのぼ
)
るのに、あえて
躊躇
(
ちゅうちょ
)
するのではなかったが、ふとここまで来て、出足を
堰止
(
せきと
)
められた
仔細
(
しさい
)
がある。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そんな声が前のほうから聞え、まるで
堰止
(
せきと
)
められた洪水が逆流するかのように、犇ひしと押詰めた群衆がうしろへと崩れて来た。おせんは幸太の腕へ両手でしがみついた。
柳橋物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
交
(
まじ
)
らふ
者
(
もの
)
があれば
堰止
(
せきと
)
むることも
出來
(
でき
)
るものと、
舅御
(
しうとご
)
の
才覺
(
さいかく
)
にて、
急
(
きふ
)
に
婚禮
(
こんれい
)
と
事
(
こと
)
が
決
(
きま
)
った。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
ゴーストップが火に飾られた
流亡
(
るぼう
)
の民を
堰止
(
せきと
)
めては放出する
原爆詩集
(新字新仮名)
/
峠三吉
(著)
▼ もっと見る
言ひ終るや、
堰止
(
せきと
)
めかねし
溜涙
(
ためなみだ
)
、はら/\と流しぬ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
「いかにせん、このところ山岳地方の大雨に、日々
水嵩
(
みずかさ
)
を増し、これを
堰止
(
せきと
)
めようにも、工事の
術
(
すべ
)
もありません」
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「上流の森林を
伐
(
き
)
って、葉の茂ったままの大木を矢つぎ早に押し流してみたら、或いは
堰止
(
せきと
)
まるかも知れませぬ」
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、一応、唐橋の口で
堰止
(
せきと
)
めてから、名前、職場の位置、下職や人足の頭数など、いちいち点呼してから
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
堰
漢検準1級
部首:⼟
12画
止
常用漢字
小2
部首:⽌
4画
“堰”で始まる語句
堰
堰堤
堰口
堰塞
堰留
堰杙
堰溝
堰切
堰城
堰返