胡氏こし
直隷に富豪があって家庭教師を傭おうとしていると、一人の秀才が来て、自分を傭うてくれと言った。主人は内へ入れて話してみると、言語がさわやかであったから、好い人があったと思って悦んだ。秀才は自分で胡という姓であると言った。 そこで富豪は幣を出し …