“年比”の読み方と例文
読み方割合
としごろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「先生が僕を見棄てないなら、僕の家に十五になる男の児があります、先生の方にどなたかありますなら、迎えたいと思いますが、先生の方に年比としごろの方がないでしょうか」
胡氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
しかれドモ三成討死シ給フト申スモノ一人モ無シ、其実否ヲ聞届ケ給フマデハ御待候ベシ、年比としごろ父三成ノ御恩深ク蒙シひじり高野山ニ候間暫御忍ビアレ、それがし御トモ可申ト頼シゲニ言ヒテンケレバ
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
されど年比としごろ売尽し、かり尽しぬる後の事とて、この店を閉ぢぬるのち、何方いずかたより一銭の入金のあるまじきをおもへば、ここに思慮をめぐらさざるべからず。さらばとて運動の方法をさだむ。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)