“鉄鞭”の読み方と例文
読み方割合
てつべん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて彼は鉄鞭てつべん曳鳴ひきならして大路を右に出でしが、二町ばかりも行きて、いぬゐかたより狭き坂道の開きたるかどに来にける途端とたんに、風を帯びて馳下はせくだりたるくるま
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
中にに乗っている二、三の賊将が鉄鞭てつべんして、何かいっていたように見えたが、やがて、馬元義の姿を見かけたか、寺のほうへ向って、一散に近づいてきた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と間もなく、大男の四十ぐらいの中尉が、帽子もかぶらず半ズボンで、鉄鞭てつべんを持って出て来た。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)