“ゆみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
81.8%
11.4%
勇美2.3%
2.3%
2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いまごろ、ゆみなんかったかがしなんてあるものでない。どこのや、はたけでも、鉄砲てっぽうった、いさましいかがしをてている。」
からすとかがし (新字新仮名) / 小川未明(著)
お高の白い握りこぶしが、弱々しいゆみを描いて磯五の面上に降りつづけた。お高は、泣いていた。すすり泣きながら、一つ二つと数えるように磯五をぶっていた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
勇美ゆみさんは居るかい。」と言いさまれ違い、門を入ろうとして振向いて言ったのは、十八九の美少年である。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
真先まっさきけて入った猟犬をまず見着けたのは、当やかた姫様ひいさま勇美ゆみ子という。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貴女きじょは?」と正次は驚きながら訊ねた。訊ねながらも油断無く、ゆみ矢筈やはずをパッチリと嵌め、脇構えにおもむろつるを引いた。
弓道中祖伝 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼らの主要武器たるゆみは両叉の鉄をつけた矢を用ひ、射勢はかなり猛烈だつたが、射程がない。
二流の人 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)