“きゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キユウ
語句割合
杞憂69.9%
喜憂6.0%
4.8%
嬉遊3.6%
3.6%
3.6%
己酉1.2%
帰幽1.2%
1.2%
1.2%
(他:3)3.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八丁堀同心や半七らがうたがっていたような勤王や討幕などの陰謀はまるで跡方もないことで、一種の杞憂きゆうに過ぎなかった。
半七捕物帳:26 女行者 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
次に女子解放運動が、女子をして、その母性を失わしめると論じるのも理由のないことで、事実を離れた、一種の杞憂きゆうです。
「女らしさ」とは何か (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
刻々と、方向のうごいてゆく時勢に対して、敏感に喜憂きゆうを先にするのは、何といっても、こうした若い人々の仲間だった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余等が帝劇のハムレットに喜憂きゆうそそいで居る間に、北多摩きたたまでは地が真白になる程雹が降った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
つて船の上から観る香港ホンコンの灯火は、全山を水晶きゆうとし其れに五彩の珠玉を綴つたともふべき壮観であつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
予はたとひきゆうせらるるといへども、この種の狂人と伍することを願はず。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おびただしい序曲やドイツ舞曲やセレナーデや、嬉遊きゆう曲の中から、最も優れたものをいくつか挙げてみる。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
そのほか前にもいった如く、人々の生活その物が自然に接触していて、われらは常にその中に嬉遊きゆうしているような感じがするのであります。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
勘定高い聴衆ききての誰彼は、きゆうのさきから、金貨が一つづつこぼれおちるやうに思つて、腹の底から揺り動かされた。
茫漠たる虚空の中に、はつきりしない響きをぼかし、消して、いつかきゆうの音も跡絶えてしまつた。
いつたいどうしてがそんなにあかくなるのかといひますと、それはあきになるときゆうすゞしくなる
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
やまにあるつちすな河底かはぞこながうづめるために、みづながれかたがきゆうかはつて
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
○慶長十四年己酉きゆう七月二十五日、同十九年壬子じんし十月神祖しんそより和蘭オランダ国王へ御復書あり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
慶長五年庚子こうし和蘭オランダ船始めて来り、同十四年己酉きゆう七月五日神祖しんそより御朱印を賜う。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
かく自分じぶんより千年せんねんあまりも以前いぜん帰幽きゆうせられた
あなたの帰幽きゆう当時とうじの、あのはげしい狂乱きょうらん執着しゅうじゃく……とてもわたくしなどのえたものではありませぬ。
「障子を閉めきつてゐたのは、足が妙に重いから、三里にきゆうゑさしてゐたからだ。今日はまた朝つから風が強いから、障子を開けて置くと、もぐさが燃えてかなはねえ」
そのおほきさは半徑はんけい二千七百粁にせんしちひやくきろめーとるきゆうであることが推定すいていせられてた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
癸酉きゆうより庚子こうしに至りて在位二十八年、寿七十二歳
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
『淵鑑類函』四三六に服虔曰く、猪性触れ突く、人、故に猪突豨勇きゆうというと。
「およそ貴憂きゆうは察しています。願わくば、一の力をおたすけして、義を明らかにしてみせましょう」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)