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弓
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きゆう
ふりがな文庫
“
弓
(
きゆう
)” の例文
粗羅紗の長上衣を著て長い
捩
(
ねぢ
)
れた泥鰌髭をはやした楽師が
弓
(
きゆう
)
を一触するや、一同の者が否応なしに、一斉に調子をそろへて踊り出す、その光景を眺めては
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
勘定高い
聴衆
(
ききて
)
の誰彼は、
弓
(
きゆう
)
のさきから、金貨が一つ
宛
(
づつ
)
零
(
こぼ
)
れおちるやうに思つて、腹の底から揺り動かされた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
大きチエロ立ち
擁
(
かか
)
へつつ夜は
明
(
あか
)
し押しあてて
弓
(
きゆう
)
のいまだしづけさ
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
暫くすると、この名高い
提琴
(
ヴアイオリン
)
弾きは、客の前に現はれた。そして
弓
(
きゆう
)
を取りあげると
勢
(
いきほひ
)
よく弾き出した。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
茫漠たる虚空の中に、はつきりしない響きをぼかし、消して、いつか
弓
(
きゆう
)
の音も跡絶えてしまつた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
立ちかまへ
擁
(
かか
)
ふるチエロは黄褐の女体なり
弓
(
きゆう
)
のかいなづる胸
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
聴衆
(
ききて
)
は声をたてて笑ひ出した。だが、音楽家が
弓
(
きゆう
)
を取ると、すぐに
鎮
(
しづ
)
まりかへつて耳をすました。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
チエロの胸ひたかきむしり
平
(
たひら
)
なり揺り曳きにけり
灯
(
ひ
)
に光る
弓
(
きゆう
)
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
弓
常用漢字
小2
部首:⼸
3画
“弓”を含む語句
弓箭
弓形
弓張提灯
胡弓
弓弦
楊弓
檀弓
強弓
賭弓
弓削道鏡
弓場
梓弓
弓町
大弓
弓絃
弓矢
弓張
弓杖
弩弓
楊弓場
...