“梓弓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あづさゆみ42.9%
あずさゆみ42.9%
あずさのゆみ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この巻の、「梓弓あづさゆみ引きてゆるさずあらませばかかる恋にはあはざらましを」(巻十一・二五〇五)は、女の歌で、やはり身を寄せたことを「許す」と云っている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「いま申したように近江屋の甥ですから御神事に外れるということはありません。今年は、六所さまの御物の金銅弭黄黒斑漆きんどうやはずきくろまだらうるし梓弓あずさゆみを持ってお伴しているはずでございます」
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
やすみししわが大王おほきみの、あしたにはとりでたまひ、ゆふべにはいり立たしし、御執みとらしの梓弓あずさのゆみの、長弭ながはず中弭なかはず)の音すなり、朝猟あさかりに今立たすらし、暮猟ゆふかりに今立たすらし、御執みとらしの梓弓の
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)